HERMÈS- エルメス -
1837年、フランス・パリで馬具工房として創業したエルメス。
創業当初から馬具の品質の高さで知られたエルメスは、
パリ万博での受賞をきっかけにその名を欧州に広めました。
自動車産業発展による馬車衰退をいち早く予見し、
秀でた商才と先見の明を持った3代目により、
バッグを皮切りに財布や手袋などの革製品を手がけ発展。
現在でも職人による手作業にこだわり、
創業以来クラフトマンシップを尊重しています。
FEATURE- エルメスの腕時計の特徴 -
裏蓋の
ロゴマーク
ほとんどのエルメスの腕時計の裏蓋には、メゾンを象徴するロゴマークが見られます。メゾンの頭文字である「H」、デュック(四輪馬車)とタイガー(従者) が描かれており、馬車には主人が描かれていません。これには「エルメスは最高の馬車を用意しますが、それを卸すのはお客様ご自身です」という意味が込められています。
多彩なシリーズ展開
エルメスの腕時計には、名品バッグやジュエリーをモチーフにしたものが見られます。モナコ公妃のグレース・ケリーが愛用したことで知られるバッグ「ケリー」のカデナ(南京錠)を用いた「ケリーウォッチ」。錨の鎖をイメージしたシルバージュエリー「シェーヌ・ダンクル」をモチーフにした「ケープコッド」。犬の首輪をイメージしてデザインされた「メドール」のスタッズは、ブレスレット「コリエ・ド・シアン」にも使われるなど、豊かな創造性で様々なシリーズを展開しています。
“エルメス・オレンジ”
ショッピングバッグや腕時計のボックスなどにも使用されている、通称“エルメス・オレンジ”。戦前まで薄いベージュの包装紙を使用していたものの、物資不足のため残り物のオレンジの紙を使うことに。戦後紙の色を決定する際、この鮮やかなカラーが印象に残っていたことから、以後このカラーが採用されました。
レザーストラップ
メゾンの起源として、馬具工房をルーツに持つエルメスは、その高い皮革加工技術を評価されパリ万博で多くの金賞を受賞しています。エルメスの腕時計では、雄仔牛の「ヴォー」、ワニ革の「クロコダイル」「アリゲーター」など高品質なレザーが使用されており、ストラップ内側にはエルメスのロゴがエンボスされています。
“二重巻き”の
ストラップ
エルメスの腕時計の中でもアイコン的存在のストラップである、フランス語で“二重巻き”を意味する「ドゥブルトゥール」。エルメスでデザイナーをしていたマルタン・マルジェラにより1998年に生み出されたデザインで、今でも根強い人気を誇るストラップです。
SERIES- エルメスの腕時計のおもなシリーズ -
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- H WATCH- Hウォッチ -
- デザイナー、フィリップ・ムケの「メゾンのイニシャル“H”をケースに取り込む」というひらめきにより、 1996 年に誕生したH ウォッチ。エッジの効いた“H”のフォルムがアイコニックなデザインです。
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- CLIPPER- クリッパー -
- 19世紀の大型帆船「クリッパー号」を由来とするクリッパー。ラウンド型のフェイスとビスのついたベゼルは、帆船の窓から着想を得ています。現在では廃盤となっているものの、未だ根強い人気を誇るシリーズです。
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- KELLY WATCH- ケリーウォッチ -
- 女優からモナコ公国王妃となったグレース・ケリーが愛用したことから、「サック・ア・クロア」から名前が変更となったエルメスのバッグ「ケリー」。「ケリー」に使用されているバッグのカデナ(南京錠)をモチーフとしたのが「ケリーウォッチ」です。
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- CAPECOD- ケープコッド -
- エルメスと縁の深いデザイナー、アンリ・ドリニーが1991 年に生み出した「ケープコッド」。長方形ケースに正方形ダイヤルを重ね、錨の鎖をモチーフにしたエルメスのシルバージュエリー「シェーヌ・ダンクル」に着想を得たデザインです。
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- RALLYE- ラリー -
- カーレースのトラックからデザインの着想を得たとされる「ラリー」。 コースのような形をしたケースデザインと、放射状に広がるような遊び心溢れるアラビアインデックスが特徴です。
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- MEDOR- メドール -
- 猟犬の首輪がモチーフの「メドール」。 レザーベルトにピラミッド型のスタッズがあしらわれており、中央のスタッズを開くと文字盤が見える仕様。一見レザーブレスレットのようなファッショナブルなシリーズです。