SEIKO / CITIZEN / ORIENT- セイコー/ シチズン/ オリエント -
言わずと知れた日本の国産3 大腕時計メーカー、
セイコー、シチズン、オリエント。
「クォーツショック」でその名を世界に轟かせたセイコー、
セイコーのライバルとして切磋琢磨し名品を生み出し続けるシチズン、
徹底的なこだわりは他の追随を許さない異端児オリエントの名品は、
当時の時代性をその面影に残し、今なお輝きを放ちます。
世界に誇る「日本腕時計界の雄」の名品をご紹介。
SEIKO- セイコーの注目モデル -
GRAND SEIKO “45GS”
「世界最高級の腕時計を作る」という決意のもと、1960 年に誕生したセイコーの最上位ブランド「グランドセイコー」。「歴代セイコー手巻式腕時計の最高傑作」とも評される10 振動のハイビート手巻ムーブメント「Cal.4520A」を搭載。ケースは平面と二次曲面で造形された「セイコースタイル」と呼ばれる直線的なラグが特徴の、人気の高いデザインです。
金色の
メダリオン
グランドセイコーなどのセイコー上位機種の裏蓋には、「メダリオン」と呼ばれる金色のメダルが。年代によってデザインが異なります。
薄型のケース
自動巻の場合、ローター(回転錘)がある分ケースに厚みがあるものの、手巻きモデルだから実現できる薄型ケースが特徴。
ハイビート
ムーブメントを搭載
10 振動の手巻ムーブメント「Cal.4520A」を搭載。1 秒間に10 振動を刻むハイビートムーブメントで、従来の手巻ムーブメントに比べ薄型で、姿勢差などの影響を受けにくい安定した高精度を実現。
SEIKO MARVEL
「戦後の国産腕時計を代表する機種」の呼び声の高い、セイコーのベストセラーのひとつとなった「セイコー・マーベル」。人気の高い植字の蛇S マークや、19 石・21 石の上位機種にしか採用されない赤銅色に仕上げられたムーブメントを搭載しています。
赤銅色の
ムーブメント
内部には腐食を防ぐために赤銅色にメッキ仕上げが施された通称「赤機械」と呼ばれるムーブメントを搭載。
19 石仕様の赤機械は、なかなか出会うことのできない希少な上位モデルです。
植字の
「蛇S マーク」
ダイヤルに印されるブランド名やシリーズ名に使用されるフォントは今より自由度が高く、セイコーマーベルは植字を用いた抑揚のある独特のS マークが特徴。通称「蛇S(へびエス)」と呼ばれ、今でもファンに愛されています。
CITIZEN- シチズンの注目モデル -
CITIZEN CHRONO MASTER
厳格なシチズンの社内基準に合格するほどの精度の高さを誇る「シチズン・クロノマスター」。モデル名は当時、スイス公式クロノメーター協会検定の認定を受けた極めて精度の高い腕時計を「クロノメーター」と呼ぶことから、同じ名称の使用ができないため「クロノマスター」として発表されました。
鷲のマーク
鷲のマークはクロノマスターシリーズ共通の特徴で、ダイヤルや裏蓋に見られます。裏蓋にも上位機種の証である鷲のマークの金のメダリオンがあしらわれています。
均整の取れた
高精度ムーブ
スクリューバック仕様の防水性パラウォーターケースに収められているのは、33 石仕様の秒針ハック機能付き高精度ムーブメント。精度の高さ、防水性、耐久性の高さを誇るモデル。
CITIZEN SUPER DELUXE
「シチズン・デラックス」は1963 年の発売当時、日本一薄型の最高級腕時計。1 機種で当時100 万個の売上を誇るベストセラーでした。軸受の油の保油性を良くする「プロフィックス」、耐震機能「パラショック」、切れないゼンマイ「フィノックス」等の耐久性に優れた機能を実装したモデルが「シチズン・スーパーデラックス」です。
特別調整品の証明
特別な調整を施されたムーブメントを搭載した「シチズン・デラックス」の上位機種に位置付けられる「スーパーデラックス」。ムーブメントには「SPECIALLY ADJUSTED」の文字が見られます。
特別な
三つ星マーク
ダイヤル下部の三つ星マークも「特別証明品」の証。機能を示す「パラショック」「フィノックス」の文字とともに三つ星マークが並びます。
植字の筆記体ロゴ
立体的な筆記体を用いた植字ロゴ。プリントされているのではなく、ダイヤルに立体的に仕上げられた植字ロゴは高級時計によく見られる手の込んだ仕様です。
ORIENT- オリエントの注目モデル -
GRANDPRIX 64
オリエントは珍しい奇抜なモデルをリリースするなど、国産メーカーの異端児的存在。「グランプリ」はオリエントの高級ラインで、「グランプリ64」は1964 年の東京オリンピックを記念し、64 石仕様のムーブメントを搭載。30 石の自動巻ムーヴメントに、34 石の装飾用の石があしらわれた他に類を見ない一本です。
“64”のマーク
1964 年の東京オリンピックを記念し64 石を搭載して発表された「グランプリ64」。ダイヤルには植字で“64”の文字が見られます。
こだわりの
64 石搭載
耐久性に関わる石数は、一般的な高級時計でも17〜21 石あれば十分とされる中、「グランプリ64」は64 石とこだわりが垣間見える一本。また1965 年にオリエントが発表した「オリエント100」は、驚きの100 石搭載モデルで当時話題となりました。
OLYMPIA ORIENT WEEKLY
1963 年に発売されたオリエントの「オリンピア・オリエント・ウィークリー」。1960 年代のモデルで、手巻式でありながら曜日・日付を搭載したモデルは、探すと意外と見つからない珍しい一本。程よくヴィンテージの風合いを残した実用的なモデルです。
曜日・日付を搭載
曜日・日付を搭載した19 石のムーブメントを搭載。1960 年代当時は日付表示のみが主流である中、どちらも搭載した珍しい一本。
防水の証明
防水性のあるスクリューバックケースを搭載し、裏蓋にはそれを示す「スイマー」のサメのマークが。このマークは年代により異なり、サメの他にダイバーが描かれたマークも存在します。
特徴的なデイト窓
日本語表記のみで書かれた、アーチがかった特徴的なデイト窓。時代性を感じさせるレトロで趣のある仕様です。“19”はムーブメントの石数を表しています。