1940年代にイギリス軍に採用された通称“ダーティダース”を再現した「ミリタリーType1940」のセカンドジェネレーションです。基本デザインは前作と同じものの、ムーヴメントに自動巻きではなく40年代当時と同様に手巻きのスモールセコンドムーヴメントを採用しました。それに伴ってスモールセコンドと全体とのデザインバランスも当時の軍用時計の雰囲気にグッと近づいている点が最大の魅力です。
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1940年代にイギリス軍に採用された通称“ダーティダース”を再現
1944年にイギリス軍向けに開発された管理コード“W.W.W.”こと、通称“ダーティダース”と時計愛好家の間で呼ばれているモデルを再現しました。
当時イギリス軍はこのモデルの製造を複数のスイスの時計メーカーに依頼。製造を担ったのは、オメガ、IWC、ロンジン、ジャガー・ルクルトなど計12社にも及びました。つまりこれが囚人12人の傭兵を描いた1967年の戦争映画「The Dirty Dozen(邦題:特攻大作戦)」の愛称で呼ばれるゆえんとなったのです。
太めのアラビア数字を使ったインデックスとレイルウエイと呼ばれる線路のようにつながった文字盤外周のミニッツインデックス(分目盛り)、そして太めの時分針に、文字盤は敵から目立たないように黒が採用されました。
今作では、この究極とも言える当時のミリタリーデザインをより忠実に再現するために、スモールセコンドを6時位置に装備するシーガル社の手巻きムーヴメントをあえて採用。このムーヴメントは秒針もちょうど良い位置にあるため、スモールセコンド全体も当時のように大きくすることができるなど、魅力的なデザインに仕上がっています。
機械式ムーヴメントメーカーの“シーガル”社とは
今回採用されたムーヴメントメーカーのシーガル社は、中国・天津市に拠点を構え、1955年創業と70年近い歴史をもつ機械式ムーヴメントの専業メーカーです。ヨーロッパの多くの時計メーカーに採用され、海外の人気ブランドもよく使うほどの実績があります。現在では複雑機構として知られるトゥールビヨンも自社開発して様々なメーカーに供給していることでも知られる存在です。。
1940年代にブライトリングのクロノマットなどに搭載されたスイス・ヴィーナス社のCal.175をベースにした2カウンターの手巻きクロノグラフムーヴメントを現在も製造していることから、日本の時計愛好家の間でもよく知られる存在でもあります。これは1966年にヴィーナス社が倒産した後、Cal.175の製造機械ごと同社が購入、今日までずっと製造を続けているというものです。
“ミリタリーType1940”のこだわり!“
1) ドーム型プラスチック風防で古典的な雰囲気を強調
1940年代の雰囲気を再現するために、風防ガラスには当時と同じようにアクリルガラスを採用。しかも、少しふっくらと盛り上がった形のドーム型とすることでグッと古典的な雰囲気を強調しています。
2)軍用らしさを強めるステップベゼル
ベゼルは軍用時計らしく、少し無骨さを出すために階段状に段差をつけたステップベゼルとなっています。また、多少メリハリが付くようにと上段のみ鏡面仕上げを施すなど2種類の仕上げが採用されています。
3)2段階処理で数字を立体的にハッキリ
アラビア数字のインデックスは立体感が出るように白いペイントでプリントした後、その上に色を加えて文字が焼けたようにエイジング処理を施したスーパールミノバ夜光を塗布しています。そうすることで数字をハッキリさせて視認性を高めています。なお、アラビア数字の夜光は色を混ぜてエイジング処理を施しているため、強い光を当てないと光りません。あらかじめご了承ください。
4)段差を設けて立体的に仕上げる<
1940年代のダーティダースと同様に大きめのスモールセコンドを再現。さらに細かな同心円状の装飾を施し、文字盤の面よりも若干下げて単調にならないよう配慮しました。
5)軍用識別標識の刻印のような雰囲気の裏ブタ
ネジ込み式の裏ブタには防水表示や素材などのスペックの一部を刻印し、1940年代当時の軍用時計に見られた軍用識別標識の刻印のような雰囲気に仕上げています。1〜200までのシリアル番号も刻印されます。
6)スーパールミノバで夜間の視認性を確保
アラビア数字のスーパールミノバ蓄光には古っぽく感じるよう色を加えているため光は弱くなっています(写真は撮影用に強い光を与えているため光っていますが、一般的な光ではここまで光りません)。時分針と文字盤外周のインデックスについてはある程度の長い時間、明るいところで着用するか、強い光を20分以上当てると暗所でも光ります。
7)ファッションとの相性抜群のデザインとサイズ感
軍用時計スタイルの時計は、基本的に目立ちすぎずクラシカルで落ち着いた雰囲気のためファッションとの相性はとてもよく、カジュアルなスタイルだけでなくビジネスシーンでもジャケットスタイルならバッチリ決まります。サイズも38mm径に厚さも約11mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まるなど着けやすさもポイントです。
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OUTLINE
「POWER Watch」「LowBEAT」そして「TIME Gear」と数々の時計専門誌を手がけている総編集長「菊地吉正」が、数多くの時計に長年接してきた経験を生かし、ファッショナブルで長年愛用できる時計にこだわって作りたいと、自らが立ち上げたブランド。1940〜60年代の雰囲気をコンセプトに大人の男性でも安っぽくなく安心して着けられて、しかもファッション的にもいい感じで決まる。そんな時計にこだわって提供しています。