第2回目は、「自動巻き」「手巻き」「ソーラー」「電波ソーラー」など…
腕時計を動かすムーヴメントの基礎知識。
「今まではクォーツしか使ったことがなかったけど、機械式にも興味がある!」
そんな方はぜひ参考にしてください。
腕時計を着用した際、腕の動きによってムーブメントに内蔵されているローター(回転錘)が回転し、ゼンマイが巻き上げられることで動力となる腕時計。針がスムーズに「チチチチチ…」と時を刻みます。
毎日着ければ動き続けますが、放置すると通常2日程度で止まってしまいます。なかには、最長8日動き続ける「ロングパワーリザーブ」タイプも。定期的な分解掃除(オーバーホール)をすれば永く愛用することができます。内部にローターをはじめ様々なパーツが搭載されているため手巻き式に比べムーヴメントが厚くて重く、腕の動きによって自動的にゼンマイが巻き上げられる構造を持っていることが手巻き式腕時計と大きく異なるポイント。
動力 |
ゼンマイ(機械式なので電池を使っていない) 方法
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メリット |
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デメリット |
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りゅうずを回し、ゼンマイを巻き上げることによって動力となる腕時計。通常1〜2日程度でゼンマイがほどけきると止まってしまいます。自動巻き同様、針がスムーズに「チチチチチ…」と時を刻みます。
こちらも定期的な分解掃除(オーバーホール)をすれば永く愛用することが可能。自動巻きの腕時計と比べ内部はシンプルな構造なので、ケースが薄型で軽量であることが特徴。ちなみに腕時計の最高級ブランドは自動巻きか手巻きの機械式腕時計がほとんどで、電池で動くクォーツ式はごくわずか。量産型のクォーツ式に対し、細かな部品を組み上げる手間がかかる機械式腕時計の価格や価値が高いことにはそのような理由があります。
動力 |
ゼンマイ(機械式なので電池を使っていない) 方法
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メリット |
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デメリット |
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水晶の振動を利用し電池で動く、現代ではもっともポピュラーな腕時計。針が「チッチッチッ…」と一秒ごとに時を刻むのが特徴。古くは機械式腕時計が主流だったなか、1969年に日本で初めてSEIKOからクォーツ式の腕時計が出たことでシェアが拡大しました。
安定した精度の高さを誇り、大量生産にも向いているため機械式腕時計に比べ低価格で種類が豊富。定期的な電池交換は必要ですが、時刻合わせをするなどの日常的なメンテナンスは比較的手間がかかりません。
動力 |
電池 |
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メリット |
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デメリット |
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光エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気を蓄電して動力となる腕時計。室内の蛍光灯でも充電は可能なものの、より光が強い太陽光が差し込む場所での充電がおすすめです。暗い場所で長期間保管した場合は止まってしまうので、ひきだし等での保管には注意が必要!
※定期的な電池交換は不要ですが、光エネルギーを電気エネルギーに変換し蓄電しておくための「蓄電池」には寿命があります。
動力 |
光エネルギー 方法
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メリット |
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デメリット |
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こちらもソーラー同様、光エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気を蓄電して動力となる腕時計。
ただ大きく異なるポイントは、時刻修正が不要なこと。標準電波を定期的に受信することで、自動で正確な時刻に修正します。保管もソーラーと同様で暗い場所での保管を避け、電波を正常に受信できるように、充電と電波受信を兼ねて窓際での保管充電が最適です。
※定期的な電池交換は不要ですが、光エネルギーを電気エネルギーに変換し蓄電しておくための「蓄電池」には寿命があります。
動力 |
光エネルギー 方法
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メリット |
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デメリット |
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自動巻き | 手巻き | クォーツ | ソーラー | 電波 ソーラー |
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価格の手ごろさ | |||||
精度 | |||||
寿命の長さ | |||||
メンテナンスの 手間・コスト |
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腕時計としての 価値の高さ・ 芸術性の高さ |
腕時計のムーヴメントにもさまざまな種類があり、価格や精度など、
それぞれのタイプに一長一短が見えてきます。
もっとも重視したいポイントを選択すれば、どのタイプが適しているかが絞り込めますよ!
ぜひ腕時計を選ぶ際の参考にしてみてください。