1940年代にイギリス軍に採用された通称ダーティーダース≠ニ、同じく同年代にドイツ空軍の爆撃機のナビゲーター用に開発された通称Bウオッチ≠再現した前作「ミリタリーType1940」のセカンドジエネレーションです。基本デザインは前作と同じものの、ムーヴメントには自動巻きではなく40年代当時と同様にあえて手巻きのスモールセコンドムーヴメントを採用しました。それに伴ってよりスモールセコンドと全体とのデザインバランスも当時の軍用時計の雰囲気にグッと近づいている点が今作の最大の魅力です。
全てのOUTLINE商品を見る
ドイツ空軍の爆撃機ナビゲーターように開発された通称“Bウオッチ”を再現
1944年にイギリス軍向けに開発された管理コード“W.W.W.”こと、通称“ダーティダース”と時計愛好家の間で呼ばれているモデルを再現しました。
第2次世界大戦中に、ドイツ空軍の爆撃機のナビゲーター用に開発されて実際に使われていた通称“Bウオッチ(Bウーレンとも)”をデザインモチーフにしたモデル。05?55までの秒表示が大きくデザインされている点が大きな特徴です。これにはちゃんとした理由がありました。
爆撃機が空爆を遂行する際に、事前に偵察機によって目標地点を正確に把握する必要がありました。しかし、偵察自体は夜間が多いため暗闇のなかでも秒単位で正確な経過時間と進路を記録しなければならなかったのです。つまり秒単位での計測を優先して見やすいように秒表示を大きくしたというわけです。
本来Bウオッチはセンターセコンド(秒針が時分針と同軸にあるタイプ)仕様ですが、このアウトラインでは、イギリス軍タイプと同じシーガル社の手巻きムーヴメントを使用、
スモールセコンド仕様にアレンジしてデザインにアクセントを加えています。文字盤はスモーキーグリーンのグラデーションをサンレイ仕上げで表現、モダンな雰囲気をプラスしている点も特徴です。
機械式ムーヴメントメーカーの“シーガル”社とは
今回採用されたムーヴメントメーカーのシーガル社は、中国・天津市に拠点を構え、1955年創業と70年近い歴史をもつ機械式ムーヴメントの専業メーカーです。ヨーロッパの多くの時計メーカーに採用され、海外の人気ブランドもよく使うほどの実績があります。現在では複雑機構として知られるトゥールビヨンも自社開発して様々なメーカーに供給していることでも知られる存在です。。
1940年代にブライトリングのクロノマットなどに搭載されたスイス・ヴィーナス社のCal.175をベースにした2カウンターの手巻きクロノグラフムーヴメントを現在も製造していることから、日本の時計愛好家の間でもよく知られる存在でもあります。これは1966年にヴィーナス社が倒産した後、Cal.175の製造機械ごと同社が購入、今日までずっと製造を続けているというものです。
“ミリタリーType1940”のこだわり!“
1) ドーム型プラスチック風防で古典的な雰囲気を強調
1940年代の雰囲気を再現するために、風防ガラスには当時と同じようにアクリルガラスを採用。しかも、少しふっくらと盛り上がった形のドーム型とすることでグッと古典的な雰囲気を強調しています。
2)軍用らしさを強めるステップベゼル
ベゼルは軍用時計らしく、少し無骨さを出すために階段状に段差をつけたステップベゼルとなっています。また、多少メリハリが付くようにと上段のみ鏡面仕上げを施すなど2種類の仕上げが採用されています。
3)2段階処理で数字を立体的にハッキリ
アラビア数字のインデックスは立体感が出るように白いペイントでプリントした後、その上に色を加えて文字が焼けたようにエイジング処理を施したスーパールミノバ夜光を塗布しています。そうすることで数字をハッキリさせて視認性を高めています。なお、アラビア数字の夜光は色を混ぜてエイジング処理を施しているため、強い光を当てないと光りません。あらかじめご了承ください。
4)グリーンのグラデーションで少しモダンに<
スモーキーグリーンのグラデーションを光の加減で色味が変わるサンレイ仕上げで表現し、モダンな雰囲気と遊び心をプラスしました。
5)軍用識別標識の刻印のような雰囲気の裏ブタ
ネジ込み式の裏ブタには防水表示や素材などのスペックの一部を刻印し、1940年代当時の軍用時計に見られた軍用識別標識の刻印のような雰囲気に仕上げています。1〜200までのシリアル番号も刻印されます。
6)スーパールミノバで夜間の視認性を確保
アラビア数字のスーパールミノバ蓄光には古っぽく感じるよう色を加えているため光は弱くなっています(写真は撮影用に強い光を与えているため光っていますが、一般的な光ではここまで光りません)。時分針と文字盤外周の3・6・9・12時位置のインデックスについては、ある程度の長い時間、明るいところで着用するか、強い光を20分以上当てると暗所でも光ります。
7)ファッションとの相性抜群のデザインとサイズ感
軍用時計スタイルの時計は、基本的に目立ちすぎずクラシカルで落ち着いた雰囲気のためファッションとの相性はとてもよく、カジュアルなスタイルだけでなくビジネスシーンでもジャケットスタイルならバッチリ決まります。サイズも38mm径に厚さも約11mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まるなど着けやすさもポイントです。
全てのOUTLINE商品を見るブランド一覧を見る
OUTLINE
「POWER Watch」「LowBEAT」そして「TIME Gear」と数々の時計専門誌を手がけている総編集長「菊地吉正」が、数多くの時計に長年接してきた経験を生かし、ファッショナブルで長年愛用できる時計にこだわって作りたいと、自らが立ち上げたブランド。1940〜60年代の雰囲気をコンセプトに大人の男性でも安っぽくなく安心して着けられて、しかもファッション的にもいい感じで決まる。そんな時計にこだわって提供しています。