アウトラインとチックタックのコラボ企画第3弾「2レジスタークロノ」。1970年代の傑作クロノグラフのデザインをベースに、二つ目のレトロ調メカクォーツクロノとして再現しました。当時の小振りなサイズ感も徹底してこだわって製作しました。このモデルはRef.YK20232-1WH(パンダ)とは反対にブラック文字盤に対して二つのインダイアルにホワイトを採用。 “逆パンダダイアル”と呼ばれるこちらも人気の高い文字盤です。
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70年代の傑作クロノグラフを二つ目で再現したレトロ調メカクォーツクロノ。
防水機能を有した世界初のクロノグラフとして1970年代に登場した手巻きの傑作モデルをデザインモチーフに、当時の雰囲気はもちろんのこと、ケースサイズなどにもしっかりこだわって作りました
クロノグラフで1970年代当時のような程よいサイズ感。2年の開発期間を経て、かなりいい雰囲気に仕上がりました!
“2レジスタークロノ” の製作にあたって最も重視したのは、大きくもなく、小さすぎることもない、まさに1970年代当時ならではの絶妙なサイズ感です。クロノグラフのようなスポーツ系多機能腕時計というと、近年は大振りケースが主流ですが、1980年代頃までは39mm以下のサイズで、さらに厚みも薄いというのが一般的でした。
特に今回デザインのモチーフとなった往年の傑作クロノグラフは、ケース径は37.5mmと小振りで、ムーヴメント自体が手巻きだったこともあってケースも薄く、張り出した風防ガラスを含めても全体の厚さは約13mmというものでした。
そのため本作も、そのサイズにこだわって設計、ケース径を37.8mmに納め、ケース厚を11.8mmでドーム風防を含めたサイズも13.1mmまで近づけています。
腕時計の場合は、それ自体が小さいため、1mmサイズが違うだけで見た目の印象は随分と変わってくるものです。特に小振りなサイズが主流だった時代のモデルを表現する場合には、その雰囲気を出すうえでケースサイズや厚みなどのサイズ感はとても重要になってきます。それが傑作と呼ばれる人気モデルの場合はその印象が強く残っているためになおさら大切です。
じつのところ、当初はセイコー製自動巻き式のクロノグラフムーヴメントを搭載することも考え、実際に試作も試みました。しかし、機械式の場合はクロノグラフ機構が付加されることでムーヴメント自体の厚みがかなり出てしまうことから設計上ケースも厚くなってしまいます。そのためケース径を40mm以上にしないと全体のバランスが取れず、かなり不格好になってしまうことが判明し今回断念したという経緯があります。
そこで、とにかくサイズ感を優先しようと、それまでの機械式という考えを捨て、セイコーのメカクォーツクロノグラフムーヴメント、VK64を採用したというわけです。ちなみに、この設計変更をしたおかげで製品化するのに2年以上もかかってしまいました。
さて、このメカクォーツという機械ですが、クロノグラフの計測針がクォーツムーヴメントにありがちな1秒毎に運針するステップ運針ではなく、機械式のクロノグラフムーヴメントのように滑らかに運針する、スイープ運針となるのが大きな特徴です(下の動画をご覧ください)。さらに計測停止後にクロノグラフ秒針をゼロリセットする際も、機械式モデルのようにリセットボタンで瞬時に帰針する点は、他社製のメカクォーツにはない魅力と言えます。
“2レジスタークロノ”八つのこだわり
1) ドーム型プラスチック風防で古典的な雰囲気を強調
ベースとなった1970年代の傑作クロノグラフの風防ガラスは、年代的にドーム形ではなくボックス形でしたが、今回はよりクラシカルな雰囲気を強めるために、さらに古い時期の時計に見られたドーム形の風防を採用、しかもその当時と同じようなアクリルガラスを使用することでグッと古典的な雰囲気を強調しています。また、リベットブレスとケースラグをつなぐ弓カンというパーツも2レジスタークロノ用に専用設計しているため、リベットブレスとケースの接合部分もピッタリと合っていることが見て取れます。
2) オリジナルに近い薄いケースフォルム
裏ブタからベゼルまでのケース厚は11.8mm、ドーム形風防を含んでも13.1mmとオリジナルに近いサイズを実現(拡大写真だとどうしても厚く見えてしまいますが)。リューズ、プッシュボタンのトップおよびケースサイドはリベットブレスのコマと同様に鏡面仕上げを施しています(動画参照)。また、ラグのサイドにはブレスレットの着脱に便利なバネ棒用の穴を設けました。これもオリジナルと同じ仕様です。
3) プッシュボタンも当時と同じネジ留め式を採用
2時位置と4時位置にあるクロノグラフの操作用プッシュボタンをご覧ください。3時位置にある時刻調整用のリューズはネジ込み式なのに加えて、こちらもオリジナル同様にネジ留め式にしました。写真左のネジが締まった状態ではボタンはロックされていて押せません。ネジを緩めた写真右の状態でロックが解除され、プッシュボタンを押すことができるようになり、クロノグラフのスタートストップ&リセットが行えます。
4) 段差を設けて立体的に仕上げる
文字盤に立体感をもたせるために、二つのインダイアルは文字盤の面よりも1段下げて単調にならないよう配慮しました。しかも、写真ではわかりにくいかもしれませんが、インダイアルには細かな同心円状の装飾を施しています。
5) 製造番号を大きく刻印しビッグナンバーを表現
裏ブタ中央には製造番号が大きく刻印されます。これはアンティークロレックス 愛好家の間で言われるところの“ビッグナンバー”。つまりプロ向けダイバーズウオッチ“コメックス”モデルに採用されていたものを表現した仕様です。
6) オリジナルのリベットブレスはアウトラインだけ
1950年代にロレックスが採用していたリベットブレスを忠実に復刻。リベットの頭に溝がある四つのコマは、マイナスドライバーを使えば自分自身でコマ詰めができる仕組みになっており、これは他のリベットブレスにはないアウトラインだけの仕様です。
※両ネジタイプのため、ネジを外す際には両方のネジが回ってしまいます。そのためドライバーを2本用意してください。 なお一人で行うには多少慣れが必要です。したがって、片方を固定するか、別の人に回らないよう抑えてもらうことをおすすめします。
※精密ドライバーはマイナスの溝にフィットするサイズのドライバーを必ずお使いください。刃先の寸法の目安:幅=1.5から1.6mm、厚み=0.3mm
7) 携帯用としても使える時計収納ケース
時計の箱といえば、時計を収納するだけのものが一般的で、それだと時計を取り出した後は無用の長物となることも多々あります。だとすれば収納するだけでなく、せっかくならケース単体でも常に活用できるものにすればいいじゃないかということで、持ち歩くときにも便利なメガネケースタイプの時計収納ケースを採用しました。
8)ビジネスシーンにも相性抜群のクラシカルなデザインと程よいサイズ感
クラシカルで落ち着いた雰囲気のためファッションとの相性は抜群です。サイズも37.8mm径に厚さも約11.9mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まる程よいサイズ感のため、カジュアルなスタイルだけでなく、ビジネスシーンでもバッチリ決まります。ブルーグリーンは写真で見るよりも深い色合いのため、ファッションの差し色として大人の方でも十分に楽しめます。(※写真の着用者は極端に手首が細いため写真では時計が大きく感じてしまいますが、一般的な体型の方であれば手首の幅に程よく納まります)
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「POWER Watch」「LowBEAT」そして「TIME Gear」と数々の時計専門誌を手がけている総編集長「菊地吉正」が、数多くの時計に長年接してきた経験を生かし、ファッショナブルで長年愛用できる時計にこだわって作りたいと、自らが立ち上げたブランド。1940〜60年代の雰囲気をコンセプトに大人の男性でも安っぽくなく安心して着けられて、しかもファッション的にもいい感じで決まる。そんな時計にこだわって提供しています。