数々の時計専門誌を手がける菊地吉正氏が、長年数多くの時計に接してきた経験を生かして
自ら立ち上げたブランド「OUTLINE(アウトライン)」。
機械式腕時計の黄金期だった1940〜60年代の傑作モデルをモチーフに、
色づかいやディテールにこだわったラインナップ。
遊び心を潜ませながらも安っぽくなく、大人の男性が安心して着けられて、
ファッション的にもいい感じで決まる、ヴィンテージ感のある腕時計を展開しています。
GMT1950
アウトライン初の本格的なGMT機能を搭載した日本製機械式モデルです。
1950年代に誕生したGMTウオッチの代名詞的な存在の傑作腕時計、
その象徴ともいえる昼夜を色分けした青赤ツートンベゼルをモチーフにしつつ、
程よいアンティークな味わいになるよう細部に徹底してこだわりました。
シチズン ミヨタ製プレミアムタイプ(9000番台)の新型機、Cal.9075を採用、
日本のプロの時計師が一本一本丁寧に組み上げています。
最も苦労した点はベゼルの青と赤の色味です。
経年変化で過度に退色した色合いにならず、かといって鮮やかになりすぎない。
いい感じでレトロ調に変色した色味を出すために何度もやり直すことで、
時計愛好家の方にも納得していただけるような絶妙な色合いを再現できました。
今回の新作にはもうひとつ重要なポイントがあります。
それはツートンベゼル上部を透明なプラスチックで覆っている点です。
かつて最初に作られた50年代のGMTウオッチのベゼルはベークライトという透明な合成樹脂で覆われていました。
しかしながら、この仕様は初期の短期間しか製造されなかったため、
当時のオリジナルは極めで現存数が少なくアンティークウオッチの世界でもいまやとても希少な存在です。
この雰囲気を現代でも楽しんでもらおうと再現してみました。
プラスチックで覆うことによって通常のアルミインサートだけのベゼルタイプでは出せない
深い独特な色合いになったことも大きな魅力と言えます。
今回採用したGMT機能付き自動巻きムーヴメントは、
シチズン ミヨタ製プレミアムタイプ(9000番台)の新型機、Cal.9075です。
この機械は、日本製汎用ムーヴメントとしてはロレックスのGMTマスターIIと同じ方式を採用した初の機械になります。
そのため、このタイプの機械を採用した腕時計は、日本ではまだアウトラインのほかにほんの数社しかありません(2023年11月現在)。
今回はより多くのユーザーに楽しんでもらおうと定価を税込9万9000円と10万円を切る価格に設定、
少なくとも現段階において日本では時針単独可動タイプのGMTウオッチで税込9万円台は初めてだと思います。
文字盤が黒と白の2種類を用意。
白文字盤タイプは1950年代に作られた初期のGMTマスターにも存在していて、
パンアメリカン航空のグランドスタッフに供給されたと言われています。
加えて、同じく50年代のものを復刻したアウトラインオリジナルのリベットブレスがセットされており、
ベゼルの独特な色合いと相まってレトロ感もぐっと際立った魅力的な作りとなっています。
ロレックスで有名なGMTマスターのファーストモデル、最初期タイプのベゼルはベークライトという透明な合成樹脂で覆われていました。ただ、耐久性などに問題があり、程なくして通常のアルミ製インサートに変更されたため、極めで現存数が少なく、とても希少な存在となっています。つまり、このベークライト仕様を再現したというわけです。そして、プラスチックで覆うことでアルミベゼルにはない独特な色合いが再現できたのも大きな魅力と言えます。
アンティークウオッチに見られるドーム状にふっくらしたプラスチック風防を採用。ドーム形も高さ2mmとして当時のような雰囲気になるよう、その形にはかなりこだわりました。また、当時のオリジナルに近いケースサイズにもこだわって作りました。ケース径は37mm。裏ブタからベゼルまでのケース厚は10.95mm、ドーム形風防を含んでも13mmと着けやすく程よい大きさになっています。
リューズを保護するためにその両サイドに設けられたリューズガードは、通常であれば台形が一般的ですが、今回はアンティークのGMTマスターのレアポイントとしても愛好家によく知られる“ポインテッドクラウンガード(PCG)”。つまり1960年代にみられた先端が尖った形状を採用しています。
裏ブタ中央には製造番号が大きく刻印されます。これはアンティークロレックス 愛好家の間で言われるところの“ビッグナンバー”。つまりプロ向けダイバーズウオッチ“コメックス”モデルに採用されていたものを表現した仕様です。
時計の箱といえば、時計を収納するだけのものが一般的で、それだと時計を取り出した後は無用の長物となることも多々あります。だとすれば収納するだけでなく、せっかくならケース単体でも常に活用できるものにすればいいじゃないかということで、持ち歩くときにも便利なメガネケースタイプの時計収納ケースを採用しました。
青赤ツートンベゼルも深い色合いかつクラシカルな雰囲気のため、ビジネスシーンであってもファッションの差し色として十分に楽しめます。ケースサイズも37mm径に厚さも約10.95mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まる程よいサイズ感のため着け心地もバツグンです。
雰囲気が良くても時間を知る道具としての信頼性がなければ意味がありません。クォーツ式と違いデリケートな機械式の場合はなおさらです。そこで、針の取り付けからムーヴメントの組み込み、そして防水性、チリやホコリの混入などのすべての品質管理は、流れ作業ではなく、プロの時計師が一本一本丁寧に組み上げて完成させています。これもアウトラインの製品作りに対する大切なこだわりのひとつです。
NEWシリーズ
2 Register CHRONO
防水機能を有した世界初のクロノグラフとして
1970年代に登場した手巻きの傑作モデルをデザインモチーフに、
当時の雰囲気はもちろんのこと、ケースサイズなどにもしっかりこだわって作りました。
SEIKOのメカクォーツクロノグラフムーヴメント、Cal.VK64を採用。
クォーツながらスイープ運針しリセットボタンで瞬時に帰針するクロノグラフ計測針も魅力。
クラシカルなデザインと程よいサイズ感は、ビジネスシーンにも相性抜群です。
“2レジスタークロノ” の製作にあたって最も重視したのは、
大きくもなく、小さすぎることもない、まさに1970年代当時ならではの絶妙なサイズ感です。
クロノグラフのようなスポーツ系多機能腕時計というと、近年は大振りケースが主流ですが、
1980年代頃までは39mm以下のサイズで、さらに厚みも薄いというのが一般的でした。
特に今回デザインのモチーフとなった往年の傑作クロノグラフは、
ケース径は37.5mmと小振りで、ムーヴメント自体が手巻きだったこともあってケースも薄く、
張り出した風防ガラスを含めても全体の厚さは約13mmというものでした。
そのため本作も、そのサイズにこだわって設計、
ケース径を37.8mmに納め、ケース厚を11.8mmでドーム風防を含めたサイズも13.1mmまで近づけています。
腕時計の場合は、それ自体が小さいため、1mmサイズが違うだけで見た目の印象は随分と変わってくるものです。
特に小振りなサイズが主流だった時代のモデルを表現する場合には、
その雰囲気を出すうえでケースサイズや厚みなどのサイズ感はとても重要になってきます。
それが傑作と呼ばれる人気モデルの場合はその印象が強く残っているためになおさら大切です。
じつのところ、当初はセイコー製自動巻き式のクロノグラフムーヴメントを搭載することも考え、実際に試作も試みました。
しかし、機械式の場合はクロノグラフ機構が付加されることで
ムーヴメント自体の厚みがかなり出てしまうことから設計上ケースも厚くなってしまいます。
そのためケース径を40mm以上にしないと全体のバランスが取れず、
かなり不格好になってしまうことが判明し今回断念したという経緯があります。
そこで、とにかくサイズ感を優先しようと、それまでの機械式という考えを捨て、
セイコーのメカクォーツクロノグラフムーヴメント、VK64を採用したというわけです。
ちなみに、この設計変更をしたおかげで製品化するのに2年以上もかかってしまいました。
さて、このメカクォーツという機械ですが、
クロノグラフの計測針がクォーツムーヴメントにありがちな1秒毎に運針するステップ運針ではなく、
機械式のクロノグラフムーヴメントのように滑らかに運針する、
スイープ運針となるのが大きな特徴です(下の動画をご覧ください)。
さらに計測停止後にクロノグラフ秒針をゼロリセットする際も、
機械式モデルのようにリセットボタンで瞬時に帰針する点は、他社製のメカクォーツにはない魅力と言えます。
ベースとなった1970年代の傑作クロノグラフの風防ガラスは、年代的にドーム形ではなくボックス形でしたが、今回はよりクラシカルな雰囲気を強めるために、さらに古い時期の時計に見られたドーム形の風防を採用、しかもその当時と同じようなアクリルガラスを使用することでグッと古典的な雰囲気を強調しています。また、リベットブレスとケースラグをつなぐ弓カンというパーツも2レジスタークロノ用に専用設計しているため、リベットブレスとケースの接合部分もピッタリと合っていることが見て取れます。
裏ブタからベゼルまでのケース厚は11.8mm、ドーム形風防を含んでも13.1mmとオリジナルに近いサイズを実現(拡大写真だとどうしても厚く見えてしまいますが)。リューズ、プッシュボタンのトップおよびケースサイドはリベットブレスのコマと同様に鏡面仕上げを施しています(動画参照)。また、ラグのサイドにはブレスレットの着脱に便利なバネ棒用の穴を設けました。これもオリジナルと同じ仕様です。
2時位置と4時位置にあるクロノグラフの操作用プッシュボタンをご覧ください。3時位置にある時刻調整用のリューズはネジ込み式なのに加えて、こちらもオリジナル同様にネジ留め式にしました。写真左のネジが締まった状態ではボタンはロックされていて押せません。ネジを緩めた写真右の状態でロックが解除され、プッシュボタンを押すことができるようになり、クロノグラフのスタートストップ&リセットが行えます。
文字盤に立体感をもたせるために、二つのインダイアルは文字盤の面よりも1段下げて単調にならないよう配慮しました。しかも、写真ではわかりにくいかもしれませんが、インダイアルには細かな同心円状の装飾を施しています。
裏ブタ中央には製造番号が大きく刻印されます。これはアンティークロレックス 愛好家の間で言われるところの“ビッグナンバー”。つまりプロ向けダイバーズウオッチ“コメックス”モデルに採用されていたものを表現した仕様です。
1950年代にロレックスが採用していたリベットブレスを忠実に復刻。リベットの頭に溝がある四つのコマは、マイナスドライバーを使えば自分自身でコマ詰めができる仕組みになっており、これは他のリベットブレスにはないアウトラインだけの仕様です。
時計の箱といえば、時計を収納するだけのものが一般的で、それだと時計を取り出した後は無用の長物となることも多々あります。だとすれば収納するだけでなく、せっかくならケース単体でも常に活用できるものにすればいいじゃないかということで、持ち歩くときにも便利なメガネケースタイプの時計収納ケースを採用しました。
クラシカルで落ち着いた雰囲気のためファッションとの相性は抜群です。サイズも37.8mm径に厚さも約11.9mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まる程よいサイズ感のため、カジュアルなスタイルだけでなく、ビジネスシーンでもバッチリ決まります。ブルーグリーンは写真で見るよりも深い色合いのため、ファッションの差し色として大人の方でも十分に楽しめます。
Military Type1940
2019年後半にリリースされた「ミリタリーType1940」のセカンドジェネレーション。
前作同様に1940年代にイギリス軍に採用された通称“ダーティダース”と、
同じく同年代にドイツ空軍の爆撃機のナビゲーター用に作られた“Bウオッチ”を再現。
今回はさらに当時の雰囲気に近づけるためにシーガル社のスモールセコンド付き手巻きムーヴメントを
使うことで、デザイン的にもより完成度を高めています。
1944年にイギリス軍向けに開発された管理コード“W.W.W.”こと、
通称“ダーティダース”と時計愛好家の間で呼ばれているモデルを再現しました。
当時イギリス軍はこのモデルの製造を複数のスイスの時計メーカーに依頼。
製造を担ったのは、オメガ、IWC、ロンジン、ジャガー・ルクルトなど計12社にも及びました。
つまりこれが囚人12人の傭兵を描いた1967年の戦争映画「The Dirty Dozen(邦題:特攻大作戦)」の
愛称で呼ばれるゆえんとなったのです。
太めのアラビア数字を使ったインデックスと
レイルウエイと呼ばれる線路のようにつながった文字盤外周のミニッツインデックス(分目盛り)、
そして太めの時分針に、文字盤は敵から目立たないように黒が採用されました。
今作では、この究極とも言える当時のミリタリーデザインをより忠実に再現するために、
スモールセコンドを6時位置に装備するシーガル社の手巻きムーヴメントをあえて採用。
このムーヴメントは秒針もちょうど良い位置にあるため、
スモールセコンド全体も当時のように大きくすることができるなど、魅力的なデザインに仕上がっています。
第2次世界大戦中に、ドイツ空軍の爆撃機のナビゲーター用に開発されて実際に使われていた
通称“Bウオッチ(Bウーレンとも)”をデザインモチーフにしたモデル。
05〜55までの秒表示が大きくデザインされている点が大きな特徴です。これにはちゃんとした理由がありました。
爆撃機が空爆を遂行する際に、事前に偵察機によって目標地点を正確に把握する必要がありました。
しかし、偵察自体は夜間が多いため
暗闇のなかでも秒単位で正確な経過時間と進路を記録しなければならなかったのです。
つまり秒単位での計測を優先して見やすいように秒表示を大きくしたというわけです。
本来Bウオッチはセンターセコンド(秒針が時分針と同軸にあるタイプ)仕様ですが、
このアウトラインでは、イギリス軍タイプと同じシーガル社の手巻きムーヴメントを使用、
スモールセコンド仕様にアレンジしてデザインにアクセントを加えています。
文字盤はスモーキーグリーンのグラデーションをサンレイ仕上げで表現、
モダンな雰囲気をプラスしている点も特徴です。
今回採用されたムーヴメントメーカーのシーガル社は、中国・天津市に拠点を構え、
1955年創業と70年近い歴史をもつ機械式ムーヴメントの専業メーカーです。
ヨーロッパの多くの時計メーカーに採用され、海外の人気ブランドもよく使うほどの実績があります。
現在では複雑機構として知られるトゥールビヨンも自社開発して
様々なメーカーに供給していることでも知られる存在です。
1940年代にブライトリングのクロノマットなどに搭載された
スイス・ヴィーナス社のCal.175をベースにした2カウンターの手巻きクロノグラフムーヴメントを
現在も製造していることから、日本の時計愛好家の間でもよく知られる存在でもあります。
これは1966年にヴィーナス社が倒産した後、Cal.175の製造機械ごと同社が購入、
今日までずっと製造を続けているというものです。
1940年代の雰囲気を再現するために、風防ガラスには当時と同じようにアクリルガラスを採用。しかも、少しふっくらと盛り上がった形のドーム型とすることでグッと古典的な雰囲気を強調しています。
ベゼルは軍用時計らしく、少し無骨さを出すために階段状に段差をつけたステップベゼルとなっています。 また、多少メリハリが付くようにと上段のみ鏡面仕上げを施すなど2種類の仕上げが採用されています。
アラビア数字のインデックスは立体感が出るように白いペイントでプリントした後、その上に色を加えて文字が焼けたようにエイジング処理を施したスーパールミノバ夜光を塗布しています。そうすることで数字をハッキリさせて視認性を高めています。なお、アラビア数字の夜光は色を混ぜてエイジング処理を施しているため、強い光を当てないと光りません。あらかじめご了承ください。
1940年代のダーティダースと同様に大きめのスモールセコンドを再現。さらに細かな同心円状の装飾を施し、文字盤の面よりも若干下げて単調にならないよう配慮しました。
スモーキーグリーンのグラデーションを光の加減で色味が変わるサンレイ仕上げで表現し、モダンな雰囲気と遊び心をプラスしました。
ネジ込み式の裏ブタには防水表示や素材などのスペックの一部を刻印し、1940年代当時の軍用時計に見られた軍用識別標識の刻印のような雰囲気に仕上げています。1〜200までのシリアル番号も刻印されます。
アラビア数字のスーパールミノバ蓄光には古っぽく感じるよう色を加えているため光は弱くなっています(写真は撮影用に強い光を与えているため光っていますが、一般的な光ではここまで光りません)。時分針と文字盤外周のインデックスについては、ある程度の長い時間、明るいところで着用するか、強い光を20分以上当てると暗所でも光ります。
軍用時計スタイルの時計は、基本的に目立ちすぎずクラシカルで落ち着いた雰囲気のためファッションとの相性はとてもよく、カジュアルなスタイルだけでなくビジネスシーンでもジャケットスタイルならバッチリ決まります。サイズも38mm径に厚さも約11mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まるなど着けやすさもポイントです。
369 Blue Special
「3・6・9」アラビアインデックスが代名詞となっている
往年の傑作モデルをモチーフに再現して人気を博した既存モデルの2ndバージョン。
前作とは雰囲気もガラっと変わり、時計界の新たなトレンドとして最もホットなターコイズブルー、
そして、いまやブラックと並ぶ人気カラーのブルーを採用、ファッショナブルな作りが大きな魅力となっています。
インデックスや針なども鏡面仕上げを施すことで全体的にモダンに仕上げています。
Pilot Chrono 20th Limited
1940年代、空軍士官向けに開発されたと言われ、
通称“フライングオフィサー”の呼び名でもよく知られる2カウンタークロノグラフの名機がモチーフ。
クロノグラフ機構に加えて、文字盤外周に世界23都市の名前が配されており、
同時に時差の違う二つの国の時刻を表示できる機能を有しています。
SEIKOのCal.VK64を採用。
クォーツながら、スイープ運針しリセットボタンで瞬時に帰針するクロノグラフ計測針も魅力です。
PARTNER II
「3・6・9」アラビアインデックスが代名詞の往年の傑作モデルがモチーフ。
文字盤の装飾に1950年代に製造されたロレックスのヴィンテージモデルに見られた、
通称ハニカム模様と呼ばれる当時としては非常に珍しい文字盤を再現。
思わずアンティークウオッチかと思ってしまうほどの古典的な雰囲気は、
まさに経年変化した味わいをあえて再現しています。
自動巻きムーヴメントにはミヨタの最上位機種でも特に薄型のCal.9039を採用しました。
これまで私は、時計専門誌の発行人兼総編集長という傍ら、商社とのコラボレーションによる製品開発や ANA(全日本空輸)向けの別注モデルなどで、アンティークテイストの時計の監修もしてきましたが、時計専門誌の編集者として、長年多くの時計を見てきた経験値を生かし、もう少しじっくりと時計作りに取り組んでみたいという考えから、オリジナルの時計ブランドを立ち上げさせていただきました。 ブランド名は“アウトライン(OUTLINE)”。アンティークウオッチそのものズバリではないですが、機械式腕時計の黄金期だった、1940〜60 年代の雰囲気を大切にし、その時代のテイストを日常使いで楽しんでもらえるものを提供したいという思いから、ブランド名には「概略・あらすじ」といった意味合いの名前を付けました。そして私のような 50 歳代後半でも、安っぽくなく安心して着けられて、しかもファッション的にもいい感じで決まる。そんな時計を小ロットでこぢんまりと展開していきたいと考えています。
時計専門誌を次々と生み出し、現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上。近年では、時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設、自身の時計ブランドを立ち上げるなど、出版だけでなく時計に特化した関連事業を幅広く展開。2019年よりYahooニュースに「菊地吉正のロレックス通信」を連載中!