腕時計にはさまざまなケースのデザインがあります。
「ラウンド」「トノー」「スクエア」「レクタンギュラー」などなど豊富なケースデザインが存在。
知れば知るほど今までとは異なる視点で腕時計を楽しめる、デザインや構造などの基礎知識をご紹介します。
腕時計のなかでもっともポピュラーでスタンダードな、正円形の「ラウンド」。あらゆるブランドで製造しており、腕時計のなかでもっとも多い形状がラウンドと言っても過言ではありません。普段使いはもちろん、オーソドックスなデザインはスーツやフォーマルシーンにも着用できるので、一本は持っておきたいケースの腕時計です。
縦長の長方形「レクタンギュラー」。
なかには、腕時計のケースに合わせてムーヴメントも長方形のものが見られます。ドレッシーでスタイリッシュなデザインが多く、落ち着いた大人の雰囲気を演出する腕時計です。
左右非対称な三角形の「トライアングル」。
「トライアングルケース」と言えば、ハミルトンのベンチュラは腕時計好きの方なら誰もがその名を挙げるはず。独創的で珍しいフォルムは、他と被らない個性を求める方におすすめです。
正方形の「スクエア」。他に「角型」「カレ」とも呼ばれ、「カレ」はフランス語で「正方形」を意味します。
八角形の「オクタゴン」。アールデコ全盛期に登場し、古くはロレックスの1920〜1930年代製の「オイスター」「チェリーニ」などのモデルのアンティークウォッチに見られる形状です。最近は「Gショック」の2100シリーズがカシオークと呼ばれ、爆発的な人気モデルとなっています。
縦長の長方形の中央が丸みを帯びた、樽のような形状のケース。「トノー」はフランス語で「樽」を意味します。こちらもアールデコ期の形状で、レトロ、クラシカルなデザインの腕時計が多く見られます。
丸みを帯びた四角形の「クッション」。
その名の通り座布団、クッションのような形状で、ダイヤルは円形のものが多数。こちらのクッションケースもクラシカルなデザインの腕時計が多く見られます。
楕円形のケース形状の「オーバル」。
やわらかく女性らしい印象のフォルムで、レディースウォッチに多く見られる形状です。縦長の楕円がほとんどですが、まれに横長の楕円も存在します。
携帯用の時計として広く普及していた円形の懐中時計をルーツに持っていたため、
世界で腕時計が初めて誕生したときも、そのケースの形状はラウンドタイプ。
現代ではそこからさまざまな形状に派生し、デザインも大幅に広がりました。
腕時計でもっとも大きく印象を左右するといっても過言ではないケースの形状。
ケースの種類別にコレクションするのも、ツウな腕時計の楽しみ方かもしれません。
腕時計を選ぶ際にはぜひケース形状にも着目してみてください!